アメリカ駐在歴6年です。駐在中に溜まったドルを運用するために、アメリカで投資を始めました。
年間の分配金が10%を超える超高配当のQYLDを積立投資しています。
この記事では、一見リスクが高いように見えるQYLDになぜ投資しているのか、私の考えを紹介します。
Contents
超高配当ETFであるQYLDで積立投資する理由
「会社の給料の他に、収入の柱を作りたい」、私がアメリカで投資を始めた目的でした。
なので、キャピタルゲインは捨て、インカムゲインを取っていくことが私の投資スタンスです。
投資金で毎月お金を勝手に稼いでくれるロボットを買っているイメージでQYLDを買っています。
キャピタルゲインは売りどきが難しい。インカムゲインでコツコツと。
投資といえば、キャピタルゲインで稼ぐイメージの方が強いかもしれません。
投資の柱をキャピタルゲインにする場合、「売りどき」が難しいと考えます。
キャピタルゲインを狙ってある株を買って、10年後に2倍になっていたとして、その時に売るのか持ち続けて更に上るのを待つかの判断が必要です。
欲が出て、「もっと上がるんではなかろうか」と持ち続けている間に株価が下がることはよくあることです。
もし価格が下がった場合、「どうしてあの時売らなかったか」というメンタルへのダメージも大きいです。
仮に売ったとしたら、一旦は利益が確定されますが、次の投資対象を探すことが必要です。
次の投資対象から同じく上手いことキャピタルゲインが得られる保証はありません。
私を含めサラリーマンは会社員という本業があります。投資の方に意識が向きすぎて本業がおろそかになるのは避けるべきです。
投資の目的は、生活を豊かにすること。
株価の変動で一喜一憂するのではなく、私は収入のベースアップとして投資を位置づけています。
それで、安定した収益を定期的に生み出すために高配当ETFに投資することをしています。
アメリカ株を始めるに当たり参考にした書籍です。こちらも参考になると思います。
なぜQYLDでインカムゲインを狙うのか?
QYLDの最大の長所は下の2つです。
QYLD長所
- 年利10%強の分配金
- 毎月配当される
他のVYM,HDV,SPYAD等の高配当ETFでは、良くても年利5%で年に4回の配当、QYLDと比べると見劣りします。
QYLDはより短い期間で収入のベースアップとなる位の分配金が得られます。
しかも、毎月配当される銘柄です。
シンプルにQYLDが高いインカムゲインであり、毎月配当であることから収入のベースアップに最も適していることが私がQYLDを買う理由です。
QYLDを他の高配当ETF VYMと比較
実際に高配当ETFであるVYMと、2015年1月から2021年の5月の間(約6年半)に毎月5万円づつ積み立てた場合の累積配当額を比較してみます。
尚、分配金は100%同商品を買い足す(複利)条件です。
下のチャートにQYLDとYVMの分配金の累積推移を示しています。
VYMと比べてQYLDの方がかなり多くの分配金が得られることがわかると思います。
ちなみに、2021年の5月時点までで累積投資額は$38,500になっていて、分配金が発生する度に買い足した結果、最終的に毎月の分配金は$500を超えてきます。
ただしトータルリターンはVYMの方が高い
分配金だけで見ると、QYLDの方が圧倒的に強いです。
しかし、購入したETFが2021年5月時点で資産価値として高くなったかどうか、キャピタルゲインまでを含めて評価をすると、VYMの方が高くなります。
QYLD,VYMトータルリターン比較
投資額は共に累計で$38,500(2015年1月から2021年5月)。
2021年5月時点の評価額は?
- QYLD: $53,693 (139%)
- VYM: $56,990 (148%)
※分配金は100%再投資
2015年1月から2021年5月でVYMとQYLDの株価変化率
YVMとQYLDで今回シミュレーションした期間でのキャピタルゲインは下の通りです。
・QYLD:$24.04(2015/1) → $22.66(2021/5) = 94%
・VYM: $69.07(2015/1) → $104.31(2021/5) = 150%
QYLDは、2015年の1月の価値よりも下がってしまっています。キャピタルゲインはむしろマイナスです。
キャピタルゲインマイナスでも2021年の5月時点の評価額として139%取れているのは、配当があるからです。
VYMは、キャピタルゲインは150%と大きく取れていますが、そのうち分配金の貢献度は小さいです。
結局QYLDとVYMだったらどっちがよかったの?
私にとっては、QYLDの方が良いです。
2015年1月から2021年の5月まで毎月$500を積立投資し、分配金はすべて再投資した場合
QYLD,VYM比較まとめ
- トータルリターンはキャピタルゲインが取れるVYMの方が高い。VYM:148%, QYLD:139%
- 累計投資$38,500となり、QYLDは2021年5月時点で毎月$500の分配金が得られるようになっている。
VYMとQYLDのトータルリターンは10%程度しか差がありません。
しかし、QYLDの方は、複利の効果もあって毎月$500の分配金が得られるまでのポジションにまで成長しています。
私の場合、投資でインカムゲインを得ることで収入のベースアップを図りたいので、QYLDの方が良いという判断になります。
毎月$500というサラリーマンにとっては小さくない額で、しかも毎月それが得られる。私が投資に期待しているそのものの形です!
QYLDは約6年間の毎月$500の積立で、毎月$500のインカムゲインまで成長する!
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高配当ETF QYLDは安全か?
高配当ETFの銘柄を比較した結果、QYLDの方が配当額が大きく、インカムゲインによる大きなキャッシュフローが短い期間で達成出来ることはご理解頂けたと思います。
しかし、普通の感覚だと、こんなに配当が高い銘柄は大丈夫なの?とんでもないリスクがあるんじゃないの?と思われるはずです。
私の結論ですが、「QYLD」は購入を見送るべき程のリスクはない、と考えています。
ポートフォリオの一部に高配当ETFを探されているのであれば、QYLDを組み入れることの検討価値はあると思います。
QYLDはモーニングスターの投資格付けでも、星4つの評価となっています。ちなみにVYMのレーティングは星4つの評価となっています。
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