アメリカ駐在中に投資を始め、QYLDに積立投資をしています。
QYLDの最大の利点は、何と言っても年利10%超えの超高配当で、しかも毎月配当ということです。
私もそうですが、収入の柱は別にあって、収入の底上げをするインカムゲインを狙って投資商品を検討されている方は多いと思います。
株の他に、インカムゲインを得るその他の投資としては、FXでトルコリラ買いでのスワップ金利を受け取ることがあります。
トルコリラは高金利通貨で、Fxでトルコリラのポジションを持てば毎日スワップ金利を得ることが出来ます。
この記事では、アメリカETFであるQYLDとトルコリラのインカムゲインとキャピタルゲインを比較し、どちらが投資商品として優秀なのか私の見解を紹介します。
私の結論としては下の通り、「QYLDは天国(今の所)、トルコリラは地獄」です。
結論
QYLDは今の所天国(地獄に落ちたことはない)。
インカムゲインを狙って投資するならQYLDの方が優秀。トルコリラはキャピタルゲインの赤字大、トルコリラは地獄。
それでは、具体的に比較していきます。
Contents
QYLDとトルコリラ比較【どちらが天国でどちらが地獄なのか】
インカムゲインをQYLDとトルコリラで比較してみます。
QYLDとトルコリラのインカムゲイン比較
2015年の1月から2021年の5月まで、毎月5万円分づつ積み立ててQYLDとトルコリラを購入した場合のインカムゲインを比較します。尚、QYLDは米国ETFなので、毎月初めのドル円の為替レートで円建てで計算しています。
インカムゲイン比較結果
QYLD分配金 : ¥1,245,897
トルコリラスワップ金利:¥917,095
QYLDの方が高い。
インカムゲインの累積額の推移は下のチャートの様になります。
2015~2020年初までは同程度でしたが、2020年以降はトルコリラのスワップ金利が下がった影響で、トータルの受領額が下がっています。
QYLDの分配金とトルコリラスワップの月利推移
QYLDとトルコリラで、どちらが安定したインカムゲインが得られるかを見るために、QYLDとトルコリラの月利の推移を比較したのが下のチャートです。スワップ金利の月利は、1ヶ月の合計額をその月初めのトルコリラ価格で割った比率で計算しています。
平均月利について
QYLDもトルコリラも概ね月利1%弱で推移しており、平均月利としてはここ6年間ではそれほど差がありませんでした。
- QYLD : 平均月利 0.8%
- トルコリラ : 平均月利 0.89%
インカムゲインの安定性について
QYLDは基本的に毎月配当なのですが、過去4回は配当されなかった月がありました。
ただ、月利の幅は0.4%から1%で、QYLDの方がトルコリラよりも安定して推移しているように見えます。
トルコリラは最高月利は1.8%を超えているのですが、2020年にトルコリラの政策金利が下がった時にはスワップ金利も0.2%まで下がってしまっています。QYLDよりも安定度は低いと言えます。インカムゲイン累積額に差が出たのは、2020年に金利が下がっている影響です。
QYLDとトルコリラのインカムゲイン比較まとめ
2015年から2021年5月までのインカムゲインについて、総括すると下のようになります。
インカムゲイン比較まとめ
・積立購入した場合のインカムゲイン累積はQYLDの方が高い。2020年にトルコリラのスワップ金利が下がったことが原因。
・平均月利はそれほど差が無かったが、QYLDの方が安定している。
インカムゲイン評価としてはQYLDの方が安定している点で有利。
では次にキャピタルゲインを比較します。
QYLDとトルコリラのキャピタルゲイン比較
下のチャートは2015年の1月の価格を100%として、2021年の5月までの価格の比率の推移を示しています。
トルコリラの方は、2015年から現在までずっと下落し続けていて、2015年比で25%の価格まで下がってしまっています。
ずっと下がり続けているので、積立投資を購入枚数を時間的に分散させたとしても、キャピタルゲインは大きなマイナスです。
これに対し、QYLDの方は2015年比でのキャピタルゲインは100%を下回っていて、同じくキャピタルゲインはマイナスです。
しかし、マイナス幅の最大は、マイナス20%までに留まっています。
QYLDの方は、積立投資をして、時間的に購入タイミングをずらすことで大きなキャピタルロスを防ぐことが出来そうです。
2015年初比で2021年5月の価格を見ると、それぞれ下の比率となっています。
- QYLD : 95%
- トルコリラ:26%
トルコリラは、2015年初の価値から何と1/4(25%)まで下落しています!
このキャピタルロスだといくらインカムゲインが高くてもプラスにはなりません。この期間でのトルコリラの投資は失敗と言えます。
QYLDの方は、2015年1月から毎月5万円づつ積み立てていた場合、インカムゲインでトータル大きなプラスになりました。
- 投資額:¥3,850,000
- キャピタルゲイン:マイナス¥71,015
- インカムゲイン(分配金累積):¥1,245,897
- トータル:¥5,024,882(130%)
QYLDとトルコリラ比較まとめ
- インカムゲインは平均で見ると同程度だが、QYLDの方が安定している。月利平均0.8%程度。
- QYLDは価格の変動が小さい。キャピタルゲインがマイナスになっても、インカムゲインで十分プラスにすることが可能。
- QYLDは積立投資して時間的に購入タイミングを分散させることでキャピタルゲインがマイナスになるリスクを下げられる。
- トルコリラはキャピタルゲインが大きくマイナスで、インカムゲインが多少高かったとしてもマイナスのまま。
結論
QYLDの方が投資商品として優秀。
QYLDの方が天国(今の所)、トルコリラの方が地獄。
以上です。最後までお読みいただきありがとうございます。
実際私はQYLDを積立投資しています。QYLDについて興味がある方はこちらの記事も読んでみてください。 アメリカ駐在中にアメリカの証券会社(FIRSTRADE)に口座を開き、インカムゲイン狙いで高配当ETF QYLDに投資しています。 QYLDはアメリカの年利が10%の超高配当ETFで、年利だけを見ると ... 続きを見る
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