トルコリラは過去20年に渡ってずっと下がり続けています。チャートを見ると、
過去最安値付近=今が底?買うのはお得なんじゃないか?
と見えてしまうものです。
トルコリラは、日本人投資家に人気があります。私と同じように、日本人はインカムゲインで収入の底上げをしたいという価値観で投資をしている方々が多いのだと思います。しかし、トルコリラに手を出した多くの日本人が、これまで度重なる大暴落によって地獄を見ています。実は私もトルコリラで地獄を見た一人です。
この記事では、トルコリラでの私の苦い経験、そしてトルコリラ投資への私の考えを紹介します。
Contents
トルコリラに惹かれ地獄に落ちる日本人投資家
私のトルコリラ地獄体験 【350万円の損切り】
FXを初めたのは2017年だったのですが、その年にプラス100万円位を得ることが出来ました。その時は、同じく高スワップの南アフリカランドのトレードで、スワップと値上がりの両方で100万円程度の利益になりました。
そこで調子づいたことが間違いでした。
翌年2018年に、よりスワップ金利の高いトルコリラにシフトして、毎日のスワップの金額を積み上げるために、かなり大きなポジションを持ちました。1日のスワップ収入は3,000円を超える程になっていたのですが、2018年のトルコショックに巻き込まれたのです。
スマホでトルコリラ価格を確認する度にどんどん赤字が積み上がっていきます。本当にあっという間に下がっていきました。
マイナス50万、価格戻るでしょ、と放置。
マイナス100万、まだ大丈夫でしょ、と放置。
マイナス200万、どうしよう。。。損失確定させたくない。と放置。
マイナス250万、たのむ、復活してくれ。もう価格が気になって仕方がない。損切り出来ず、放置。
マイナス300万、また下がってる。。。。苦しい。損切り決心出来ず、放置。
マイナス350万、もう楽になろう。投げやりに損切り実行。
なかなか精神的につらいものでした。このお金があったら車買えたなーというのは今も時々思います。高い勉強代でした。
度々起こるトルコショック ミセスワタナベの資金は何処へ・・・
私は2018年のトルコショックに巻き込まれましたが、その後もトルコショックは度々起きています。政治的な影響で長期的には下がっていっているように思いますが、トルコショックのような瞬間的な大暴落は、日本人投資家のポジションをロスカットさせるファンドの空売りの影響もあるようです。
FXはゼロサムゲームです。損失する人がいれば、その分儲ける人もいます。トルコリラで失われる日本人投資家の資金は、一部の儲けているファンドや人へ流れていっているのだと思います。
私は経験上、投資としてトルコリラのポジションを持つことは勧めません。他に価格が安定していて毎月配当される投資商品があるので、インカムゲイン狙いの投資でわざわざトルコリラに手を出す必要はないと思います。
もしトルコリラをポートフォリオの一部として考えるのであれば、レバレッジはかけずに取引すべきです。今が底でキャピタルゲインが取れそうに見えるかもしれませんが、ずっと下がり続けている通貨で、いつもそう見えます。本当にどこまで下がるか分かりません。しかも虎視眈々とファンドがミセスワタナベ(日本人の個人投資家)の資金を狙っています。
上にも書いていますが、トルコリラの他にも、高インカムゲインな投資商品はあります。私は米国の高配当ETFであるQYLD(年利10%程度)で積立投資をしています。下はその関連記事です。興味があれば合わせて読んでみてください。
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