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ARM(アーム)とは何なのか?2つのポイントだけ解説。

ARMのプロセッサーが携帯電話や様々な電子機器に搭載されている、とよく耳にしていると思います。 2016年にソフトバンクグループが3.3兆円でイギリスのARM社を買収したニュースも聞かれているかもしれません。実際ARMのプロセッサーは1,000億個以上出荷されているそうです。このようなニュースから、ARMとはすごいモノであるというイメージはあるかもしれませんが、実際はよく分からないことも多いのではないでしょうか。この記事では、ARMについて、2つのポイントを紹介したいと思います。世の中の機器にARMのマイコンがどんどん搭載される流れは今後も続くと思いますし、知っていて損は無い知識だと思いますので、是非読んでみて下さい。

ARM社はメーカー??ARMプロセッサーはARM社が生産??

1つ目のポイントです。ARM社は、プロセッサーの会社ですが、プロセッサーを生産する会社ではありません。プロセッサーは、パソコンやスマホ等から、今日では湯沸かし器やマッサージ器などのシンプルなものにまで搭載されていて、電子機器を動かすために必要な装置です。装置といっても、大抵の場合はプリント基板に取り付けられる位にとても小さいチップです。パソコンで使われるインテルのCore i7などを耳にされたことがあると思いますが、これもプロセッサーです。

繰り返しになりますが、ARM社はプロセッサーの生産はしていませんが、プロセッサーの会社です。ARM社はプロセッサーを低消費電力で高い処理能力とするための技術を生み出し、その知的財産権を持っています。そして、プロセッサーを生産する他の会社にこの技術のライセンス提供しています。これが、 ARMは生産はしていないがプロセッサーの会社であることの意味です。

よく耳にするARMのプロセッサーとは、ARMが生産したプロセッサーではなく、ARM社からライセンス提供を受けた会社が作ったプロセッサーのことになります。様々な会社からARMのプロセッサーが販売されています。有名な所ではインテル社や、日本のルネサステクノロジ社といった企業も、ARMのライセンス提供を受けて、ARMプロセッサーをラインナップしています。

ARMのプロセッサーとは、ARM社が生産したものではない。ARM社の技術ライセンスを受けた会社が生産した様々なARMプロセッサーが存在する。

ARMの技術の優れている点 低消費電力

スマートフォンでMAPのアプリを動かしているとスマホが熱くなった、という経験をされたことがあるかもしれません。イメージしづらいかもしれませんが、これはプロセッサーの消費電力による熱によるものです。2つ目のポイントは、この消費電力です。

プロセッサーが処理を行うと、その分電気的なエネルギーを消費しています。ある処理を行った時にどの位電力を消費するかは、プロセッサーの設計によって変わってくるのですが、ARMの技術はこの消費電力を抑える点で優れているのです。消費電力が低いとプロセッサーは小型化することが出来るので、スマートフォンを始め、スマートウォッチ等の小さなデバイスにもプロセッサーを搭載することが可能です。

スマートフォンのプロセッサーはほとんどがARMの技術を使ったプロセッサーです。ARMのテクノロジーが無ければ、スマートフォンが手に持てない位熱くなってしまっていたかもしれませんね。

ARMのプロセッサーは、低消費電力。そのおかげでプロセッサーが小型化。小さな電子機器でもプロセッサーの搭載が可能になった。

以上です。最後までお読みいただきありがとうございます。

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